温見神社の歴史
山口県下松市に鎮座する温見神社は、古くから水の神を祀る神社として、地域の人々に深く敬われてきました。かつては「河内神社」と呼ばれ、温見村の守護神として信仰を集めていましたが、明治41年(1908年)の神社合祀令により、天満宮・黄幡社・杵築社・琴平社などを統合し、現在の「温見神社」として新たな歩みを始めました。
昭和29年(1954年)には、温見ダムの建設に伴い、社殿は現在の地へと遷座。豊かな自然に囲まれた静寂の地に、神々の御霊を祀る社として再興されました。
主祭神には、天之水分神(あめのみくまりのかみ)・国之水分神(くにのみくまりのかみ)をお迎えし、水の恵みと清らかな心を授ける神として崇敬されています。さらに、学問の神・菅原道真公や、縁結び・国造りの神・大己貴命なども配祀されており、学業成就・厄除け・良縁祈願など、幅広いご利益を授かることができます。
四季折々の風景に包まれながら、地域の人々の祈りとともに歩んできた温見神社。その歴史は、土地と人との深い結びつきを今に伝える、静かなる神域の物語です。
温見神社の御祭神
温見神社(ぬくみじんじゃ)の御祭神は、水にまつわる神々を中心に、神々が祀られています
[主祭神]
• 天之水分神(あめのみくまりのかみ)
• 国之水分神(くにのみくまりのかみ)
いずれも水を司る神様で、水は経済の源であり商売繁盛に通じます。また、地域の水の安定や豊穣を祈る神様にございます。
[配祀神]
• 菅原道真公(学問の神様として有名)
• 埴安命(はにやすのみこと)(土や農業の神)
• 大己貴命(おおなむちのみこと)(縁結びや医療の神としても知られる)
• 大物主命(おおものぬしのみこと)(国土開発や疫病除けの神)
• 火夜芸速男命(ひやぎはやおのみこと)(火の神)
温見神社は、かつて河内神社として崇敬されていた歴史があり、明治時代に周辺の神社を合祀して現在の形になりました 。



